ひそめごと
2026年08月26日 08:00

日常の輪郭がすっと薄くなる時間、
スマートフォンの画面だけが静かに光っている。
家族が出かけた家の中で
指先だけで打ち込む言葉は
いつもの私とはまるで違う温度を持っている。
誰の「妻」でもない
ただの私に戻るためのごく短いお誘い。
「少しだけ時間をくれませんか。静かなところで」
深く追及し合わない、深入りもしない。
けれど確かに共有している、あの心地よい緊張感。
理由のない理由を作って出かける
そんな後ろめたさを
今日もほんの少しだけ楽しんでいる自分もいる。








