老いは、失うことではなく、還っていくこと
2025年11月08日 18:01

人は年を重ねることを恐れます。
若さや力を失い、時間だけが過ぎていくように感じるからです。
しかし本当の「老い」とは、何かを失うことではなく、
本来の自分へと少しずつ還っていく過程なのだと思います。
若い頃は、他人の目や社会の評価に振り回されがちです。
けれど歳を重ねるにつれて、人はだんだんと飾りを捨て、
自分に正直でいられる時間が増えていきます。
それは衰えではなく、成熟という静かな自由です。
老いを恐れるのではなく、
「いま」を穏やかに見つめられる心を育てること。
その心の静けさこそ、人生の終盤に訪れる最高の贈り物なのかもしれません。


