セカンドパートナー

新宿のあなた様へ

扉が閉まった瞬間から、時間の流れがゆっくりになった気がいたしました
会話も弾み見つめ合い、唇を何度も重ね
触れる前の沈黙、視線が絡む一瞬、そのすべてが胸の奥をくすぐって、言葉より先に体温が答えてしまいました
あなた様の手は不思議と急がず
確かめるようで、離れるたびに名残を残していきました
息が重なるたび、日常が遠ざかっていくのがわかりました
帰り道、まだ肌に残る熱を隠しながら
私は小さく微笑みました
思い出すたびまた少し、あなた様のぬくもりを感じでおりました
またお会いできるのを楽しみに待ちながら
まだ冷めぬ余韻に浸りたいと思います