開かれていく私
2025年07月04日 11:05
主人が長期の海外出張に出て、家の中は静けさに包まれていた。
家事を終えて、家庭という役割から少し解放された今、私はふと、鏡の前の自分を見つめる時間が増えた。
年齢を重ねた頬のライン。いやらしく勃⚫︎した乳首。
若さではない、けれど、どこかしら艶やかなものがまだ私の中に残っているように思えた。
その日――彼は、まるで偶然のように現れた。
以前、お客様として応対したことのある年下の男性。
礼儀正しく、それでいて、時折見せる目の奥の熱が忘れられなかった。
「また、お会いできてうれしいです」
低く落ち着いた声が、なぜか胸の奥をくすぐる。
ただの再会のはずだった。けれどその夜、私は初めて潮吹きをしてしまいました。
自分の身体が、女としてまだ咲くことができるのだと知った。
触れられただけで疼くような感覚。
求められることに戸惑いながらも、心はゆっくりとほどけていく。
羞じらいと歓びが入り混じり、私は静かに、けれど確かに「女」に戻って来ている事を実感しました。