抱いてください
2025年08月16日 09:19

目覚めた瞬間、まだ夜と朝の境目にいるような柔らかな光が、カーテンの隙間から差し込んでいた。
微睡みの中で、ふと胸の奥に温かな衝動が広がっていく。
それは言葉よりも先に、あなたの名を呼ぶ心の声。
昨夜の余韻なのか、それとも新しい朝の始まりがそうさせるのか――ただ確かなのは、この両腕があなたを抱きしめたいという切実な想いに満たされていること。
冷えた空気が頬を撫でても、そのぬくもりを想像するだけで心まで温まる。
どうか今すぐ、傍にいてほしい。
そう願うたび、時が止まったように、あなたへの渇きだけが鮮やかに息づいていく。


