はづきの女としての覚醒
2025年08月29日 08:18

カーテンの隙間から差し込む朝の光が、白いシーツを眩しく照らしている。
けれど、はづきの心も身体も、その爽やかさには馴染まなかった。
指先が動くたび、熱が波のように押し寄せる。
求めても求めても、満たされない渇き。
「どうして…こんなに」
小さな声が、静かな寝室に溶ける。
主人が海外へ発ったばかりの朝。
本来なら寂しさに包まれるはずの時間が、
逆に抑えきれない昂ぶりに変わっていく。
そしてはづきは悟る。
この疼きは、ただの一時しのぎでは収まらない。
――もっと、欲している。
まだ知られざる「女の顔」が、自分の奥底から目を覚まして来てしまっているのを感じた。


