はづきの止まらない衝動
2025年09月06日 17:16

夕方の街は、仕事帰りの人々でゆるやかに流れていた。
私はその人波に紛れるように、ひとりでネットカフェへと足を運んだ。
小さな個室に入ると、外の喧騒が嘘のように静まり返る。
何でもない顔で受付を通り、ブースに腰を下ろす。
けれど胸の奥では、もう別の鼓動が鳴っていた。
人の目がない安心感と、公共の場所という背徳が混ざり合い、身体の奥が熱を帯びていく。
イヤホンを耳に差し込み、画面を見つめながら、心は次第に理性を手放していく。
誰にも知られず、誰にも見られず、ただ、ひとりの女として、欲望の波に身を委ねる時間――。
外では夕暮れが街を赤く染めているというのに、狭い個室の中では、私だけが別の世界に溺れていた。
罪悪感と快楽がせめぎ合いながら、胸の奥でひそやかに、静かに、何度も熱が弾けていった。


