疼き
2025年09月10日 07:44
朝の光に目を細めながら、ひとり寝返りを打つ。
何もしていないのに、いや、何もしていないからこそ、熱が内側から滲み出してくる。
脚の奥が疼いて、まるで誰かに触れられた後のように濡れているのを、私ははっきりと感じてしまう。
頭では分かっている――抑えなければ、理性を装わなければ。
けれど、身体は正直に、あなたの名を呼びながら男を求めて震えている。
指先ひとつで収まる渇きではない、もっと深く、もっと奥まで、私という女を抱き尽くして欲しいと、朝の空気の中で静かに、しかしどうしようもないほど激しく、願がってしまう。