思い出して
2025年10月02日 08:00

朝――。
目を覚ました瞬間、昨日の記憶が鮮明によみがえる。
あの時の吐息、触れられた感覚、全身を駆け巡った熱。
思い出すだけで、胸の奥がじんわりと疼き出す。
シーツに横たわりながら、はづきはそっと目を閉じた。
「昨日のこと……忘れられない……」
声にならない声が漏れる。
気づけば指先が自分の身体をなぞっていた。
もう止められない。
思い出の中の快楽が、現実の熱となって身体を支配していく。
朝の静寂の中、誰にも知られない秘密の時間。
主人が不在の寝室で、はづきは自分自身を慰めながら、
昨日の続きを追い求めていた。


