主人に秘密のバイト
2025年10月18日 07:08

朝の光が白いカーテンを透かして、部屋の空気をやさしく包み込む。
はづきはいつもより早く目を覚ました。
胸の奥が静かに高鳴り、呼吸が少しだけ速くなる。
――今日は、秘密のバイトの日。
鏡の前に立ち、身支度を整える手が、ほんの少し震えていた。
緊張なのか、それとも期待なのか。
自分でもわからないまま、心の奥が静かにざわめいている。
コーヒーの香りが漂う朝の台所。
窓の外では、柔らかな風が街を撫でていた。
その穏やかな光景とは裏腹に、
はづきの胸の中では、ワクワクとドキドキが入り混じっていた。
「今日も、平然を装えるかしら――」
小さく呟いて微笑む。
その笑顔には、ほんの少しの不安と、
それ以上の期待が滲んでいた。


