はづきの朝
2025年10月22日 08:19

まだ部屋の中は薄暗く、カーテンの向こうの天気は分からない。
暗幕カーテンのおかげで、朝の光も届かず、時間の感覚が少し曖昧だった。
はづきは、枕に顔を埋めたまま小さく息を吐く。
「もう少しだけ…」と思いながらも、胸の奥では今日の予定を意識していた。
――今日も、秘密のバイト。
眠気と一緒に、ほんの少しの高揚感が混ざる。
昨日までの出来事を思い返しながら、
「今日は、どんな出会いがあるんだろう」
そう呟いた唇の端に、自然と笑みが浮かんだ。
ゆっくりと身体を起こし、カーテンの隙間を少しだけ開ける。
そこから覗く朝の光が、はづきの頬を優しく照らした。
その瞬間、胸の奥で小さな鼓動がトクトクと鳴り始める――
まるで新しい一日の始まりを告げる合図のように。


