明日が楽しみ
2025年11月14日 19:01

夜
家の中はしんと静まり返り、
暖房の風だけが小さく揺れている。
主人はまた海外。
この広いベッドでひとり横になると、
ふっと胸の奥に冷たい隙間ができてしまう。
会話の温度、
誰かに寄り添われる安心、
女性として見つめられるまなざし──
どれも今の私には少し遠い。
だからこそ、
明日の秘密のバイトを思うと、
ほんの少しだけ心が温まる。
あの場所では、
ちゃんと一人の女性として大切にされるから。
静かな夜の中で、
そんな思いがそっと胸に灯っている。


