混まない時間を選ぶという旅の形
2025年11月16日 14:23

最近、観光地では“ピークを外した時期に出かける人”が増えているというニュースを見ました。
安いからでも、特別なイベントがあるからでもなく、
「静かに過ごしたい」という理由でオフシーズンを選ぶ人が増えているのだそうです。
旅行といえば、以前は連休や連続休暇が基本でした。
混んでいても、その時期に行くのが当たり前。
けれど今は、混雑を避けて静かな景色を見に行くスタイルが、ゆっくり広がっている。
人の少ない海、騒がしくない温泉街、観光客の足音がまばらな古い町並み。
そのどれもが観光ガイドには載らない“素のままの空気”を持っています。
混んでいないというだけで、景色や食事の味まで違って感じられるものです。
急ぎ足で名所を巡るより、
人がいないベンチに座って風を眺めるほうが、
旅が思い出として残ることもある。
オフシーズンの人気が高まっているというニュースは、
「たくさん見る」よりも「ゆっくり過ごす」ことを大切にする人が増えている証拠なのかもしれません。
せわしない日常の延長ではなく、
時間の流れがゆっくりになる旅。
そんな旅の形が、これからもっと当たり前になっていきそうです。


