今日も紳士に抱かれる
2025年07月19日 08:23
朝、鏡に映る自分を静かに見つめる。
50歳のはづき。
けれど、その瞳には女の色が消えなかった。
「今日も…ね」
ほんの微笑を浮かべながら、昨日の余韻が下腹にじんわりと疼く。
相手は、品のある紳士だった。
物腰も、視線も、まるで大切な宝物を扱うように。
けれど、抱かれた瞬間、その優しさが狂おしいほどの熱に変わる男。
――ああ、また会いたい。
身体が、心が、求めている。
午後12時。
はづきは待ち合わせのホテルに向かう。
艶めいた期待と、疼く身体を隠しながら…
今日も、ひとりの女として抱かれるために。