昼下がりのはづき
2025年08月14日 13:00

昼下がり、カーテンの隙間から差し込む陽射しが、白いシーツの上にやわらかな模様を描いていた。静かな部屋の中で、ふと自分の胸の鼓動が速まっていることに気づく。理由は分かっている。
朝から胸の奥に灯った小さな炎は、時間とともに静かに広がり、いまや全身をじわりと包み込んでいた。
頬に触れる風すら甘く、指先にまで熱が宿る。何もしていないのに、ただ息をしているだけで、体の奥がそわそわと落ち着かない。
――あぁ、この熱をどうにかしてほしい。
柔らかな腕に抱き寄せられ、耳元で名前を囁かれたら、それだけで解けてしまいそうだ。
胸の奥の疼きは、心まで支配する。思い出すのは、あのぬくもり。重なる吐息、触れられた時の微かな震え。それらが今、幻のように私を包み、さらなる渇きを呼び覚ます。


