はづきの妄想日記
2025年08月14日 20:35

夜。
窓の外には、月の光が静かに降り注いでいた。
街の喧騒は遠く、聞こえるのは時計の秒針の音と、自分の呼吸だけ。
昼間から胸の奥でくすぶっていた熱は、日が沈むとともに形を変え、より深く、濃く、私を支配し始めていた。
シーツの上で膝を抱え、ふと頬を撫でる風に身を震わせる。思い出すのは、あの夜のぬくもり。
背中に回された腕の重さ、耳元で響く低い声、重なり合った吐息の間に生まれる甘い沈黙――。
その一つひとつが鮮やかに蘇り、身体の奥底を疼かせる。
会いたい。今すぐにでも、あの腕に囚われたい。
月明かりが揺れる部屋の中、願いは募るばかりで、眠りは遠い。


