【日記詳細】 星野はづき(51) T160/B98(G)/W63/H88

昼間から

2025年09月15日 14:01

昼下がりの窓辺。外はいつもの喧騒で満ちているのに、私の中だけは別の時間が流れている。

机の上に置いたコーヒーの湯気がゆらめき、ページをめくる音さえ遠く感じられる。頭の中で、あの声や仕草がくり返し再生され、頬が熱くなる。


妄想はじわりと輪郭を帯びていく。触れられた瞬間の体温、低く囁かれた言葉、そのすべてを思い出すたびに、胸の奥が締めつけられるように疼いた。理性が「ここは昼間」「外が見える」と忠告するけれど、想像の中では時間も場所もゆがみ、ただひとつの欲望だけが大きくなる。


手を握ったまま、指先でそっと首筋をなぞる。そこは安全な距離でありながら、自分だけの秘密の合図になる。呼吸が浅くなるのを感じながら、私は自分の心音に耳を澄ませる。甘く、少し切ない期待が胸を満たしていく。


思い描く情景はだんだん生々しくなり、唇が微かに動く。目を閉じると、背中に電気が走るような感覚が広がり、全身が柔らかな波に包まれていく。恥ずかしさと昂りが同居するその瞬間が、たまらなく愛おしい。


外の世界に戻ると、ふと我に返る。カップのコーヒーは少し冷め、窓の光は角度を変えている。でも胸の中の熱はまだ消えず、静かに、確かに残っている。自分だけの妄想が、日常の端っこで小さな灯火をともしているようだった。


こんな昼の密やかな時間が、私には必要なのだと気づく。誰にも知られないまま、自分の中で燃え上がるものを抱きしめることで、また平穏な顔で外へと戻れるのだと——そんなことを思いながら、ゆっくりと目を開けた。


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