【日記詳細】 星野はづき(51) T160/B98(G)/W63/H88

はづきの朝

2025年09月20日 06:30

朝――

窓を開けると、ひんやりとした風が頬を撫でた。

夏の名残をわずかに含みながらも、その中に確かに秋の気配が混じっている。

澄んだ空気と、ほんの少し乾いた匂い。


はづきは、その風を胸いっぱいに吸い込みながらも、

どこか取り残されたような寂しさを覚えていた。

季節が移ろうように、自分の心も、身体もまた変わっていく。


――疼く。

秋の冷たさが、逆に身体の奥の熱を際立たせる。

寂しさと疼きが重なり合い、

どうしようもなく女の感覚を呼び覚ましてしまう。


穏やかな朝の景色の中で、

はづきの胸の奥だけが、ひそやかに熱を帯びていた。


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