【日記詳細】 星野はづき(51) T160/B98(G)/W63/H88

はづきの妄想

2025年09月20日 13:59

昼――

カーテンの隙間から差し込む光が、部屋の空気を柔らかく温めている。

なのに、はづきの頭の中はとても騒がしい。いやらしい妄想が次々と浮かんでは消え、胸の奥を熱く掻き立てる。


「あー…欲しい」

小さく漏れた声に、自分でも驚く。思い描くのは、優しくてずるい手つきの誰かの姿。唇が耳元に触れて、囁かれる言葉だけで全身が震える。


想像の中でその人はゆっくりと距離を詰め、腕に抱き寄せる。肩越しに伝わる体温、頬に当たる髪の感触、指先が背中を滑る瞬間の、ぞくぞくするほどの刺激。昼の陽射しが差し込む部屋でさえ、その想像の熱には敵わない。


理性は「やめなさい」と囁くけれど、身体は正直で、心の奥から湧き上がる欲求に応えてしまいそうになる。指が膝に触れるだけで、また「あー」と小さく息が漏れる。


誰にも知られない妄想の世界で、はづきはしばらくその甘く危うい熱に身を預けるのだった。


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