【日記詳細】 星野はづき(51) T160/B98(G)/W63/H88

また1人に

2025年09月28日 15:01

昼下がり――。

主人は今朝、スーツケースを抱えて再び海外へ。

玄関で「気をつけて」と笑顔で送り出したものの、

扉が閉まった瞬間、心も身体もぽっかりと穴が空いたように寂しくなった。


熱っぽい身体を布団に沈めながら、ぼんやりと天井を見つめる。

風邪はまだ治りきっていない。

咳をひとつこぼして、胸の奥がじんわり痛む。

けれど、もっと切ないのは――心の渇き。


「寂しい……」


呟きが自分の耳に届くたび、余計に胸が苦しくなる。

寝返りを打って、シーツに顔をうずめた。

なのに、布団の中で疼く熱は消えてくれない。

病の熱と、欲の熱とが、身体の奥で絡み合っている。


やがて手が、自然と下の方へと動いてしまう。

「いけない」と思いながらも、止められない。

昼間の静かな部屋に、乱れた吐息がこぼれていく。


――ひとりで慰めるしかない。

寂しさと疼きを、誰も知らない秘密のまま。


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