切ない夜
2025年10月05日 20:28

夜――。
静まり返った部屋の中で、時計の針の音だけがやけに大きく響いている。
灯りを落としても、眠れそうにない。
心のどこかが空いたままで、その隙間を埋めるように、あなたのことばかりを思い出してしまう。
会いたい、声が聞きたい、そして――抱きしめてほしい。
そんな言葉が胸の奥で渦を巻き、切なさに変わっていく。
一人きりの夜は、どうしてこんなにも長いのだろう。
あなたの温もりを思い浮かべるたび、手を伸ばしても届かない距離が、余計に心を締めつける。
寂しさと恋しさが重なって、涙のような熱が滲む。
ただ一度でいい、もう一度だけ――
あなたの腕の中で、何も考えずに眠りたい。


