主人には内緒
2025年10月11日 09:33

朝――。
窓の外では、淡い光が差し込みはじめていた。
カーテンを開けると、空気がひんやりと心地よい。
――今日は秘密のバイト。
そう思った瞬間、胸の奥がふわりと高鳴る。
ワクワクする気持ちが、身体の奥からじんわりと湧き上がってくる。
鏡の前で髪を整えながら、はづきは小さく微笑んだ。
「今日も、誰にも知られない私になれる――」
その言葉が、まるでおまじないのように心に響く。
良き妻ではなく、ひとりの女としての顔。
そのスイッチが静かに入る朝。
ワクワクと少しのドキドキを胸に、
はづきはゆっくりと支度を始めた。


