抱きしめて 2025年11月09日 20:13 前の記事 次の記事 夜。 冷たい風が窓を叩き、 部屋の空気まで少し冷え込んでいる。 毛布を肩に掛けながら、 はづきは小さく息を吐いた。 ――寒い夜。 静けさの中で、心まで少し冷たくなる。 ただ、あたたかい腕のぬくもりに 包まれたいと思う。 誰かと寄り添うという、 その安心を思い出すように。 前の記事 次の記事