(無題)
2025年11月11日 15:15

昼。
静かなネットカフェの片隅で、
はづきは温かいお茶を手に、ほっと息をついた。
午前の時間を終えて、
少し肩の力が抜けていく。
緊張の中にも、笑顔が交わされるたびに、
心の奥が少しずつやわらいでいった。
――やっぱり、来てよかった。
そう思える瞬間がある。
誰かに必要とされるということが、
こんなにも心を満たすものなのだと、
改めて感じていた。
カップの湯気がゆらゆらと揺れ、
午後の光がやさしく差し込む。
もう少しだけ休んだら、また笑顔で。
はづきは静かに息を整え、
午後の時間へと心を切り替えた。


