マイナンバーカードの活用が進み、保険証との一本化や顔認証の本人確認も当たり前になってきました。
スマホのロック解除は顔。最近では一部の施設や空港などでも顔認証ゲートが導入され始めています。
今後は、駅の改札や支払いも“顔で済む時代”が本格化すると言われています。
最初は「便利でいいかも」と思っていたけれど、最近ふと違和感を覚えることがあります。
顔ひとつで身元や履歴、年齢まで自動的に判断される社会。
たしかにスムーズだけど、自分という人間の中身までもが「管理される側」に回ってしまったような気がするんです。
たとえば、コンビニでお酒を買うとき。
「年齢確認ボタンを押してください」と言われる一言に、どこかちょっとしたやりとりの“間”や、“照れくささ”がありました。
それが今後、無言のまま顔で判別されて終わってしまうなら、
便利と引き換えに、人と人の温度やユーモアが少しずつ削られていくようで、なんだか寂しくなります。
技術が進化していくのは止められません。
けれど、“不便さの中にあった人間らしさ”を、全部失ってしまわないように。
そんなことを、最近よく考えるようになりました。