【日記詳細】 星野はづき(51) T160/B98(G)/W63/H88

秘密のバイト

2025年09月22日 08:38

朝――

玄関で「行ってらっしゃいませ」と微笑み、主人を会社へ送り出す。

背中が角を曲がって見えなくなるまで見送った後、はづきはゆっくりとドアを閉めた。

静まり返った家の中に、自分の鼓動だけがやけに響く。


最近始めた“バイト”のことは、主人に伝えてある。

「ちょっとした小遣い稼ぎよ」と笑いながら、当たり障りのない説明をした。

家計を助けたい、そんな理由を口にして。


――けれど、本当は違う。


彼に話した“表のバイト”の裏に、もうひとつの顔がある。

もし本当のバイトの内容が主人に知られてしまったら――

考えるだけで背筋が冷たくなる。

良き妻としての仮面が、一瞬で剥がされてしまうから。


でも、その秘密のバイトが、今のはづきにはなくてはならないものだった。

寂しさを埋め、疼きを満たす、危うい時間。


カーテン越しの朝の光に照らされながら、

はづきは鏡に映る自分を見つめ、唇をそっと噛んだ。


――明日もまた、秘密の顔を生きる時間が始まる。


クレジット決済について

セカンドパートナー

TEL/050-3154-0946

受付時間/10:00~深夜0:00

デリバリーヘルス

お店に電話 カード決済