内緒のバイトの日
2025年09月30日 05:32

朝――
カーテンの隙間から射し込む光が、いつもよりまぶしく感じる。
鏡に映る自分の頬はほんのり紅潮し、唇は乾いてはにかんでいる。
――今日は内緒のバイトの日。
久しぶりだからこそ、胸の奥でトクン、トクンと鼓動が早まっていく。
家事も、笑顔も、良き妻のふるまいも、今はすべて置いてきた。
この日のために、体も心も整えてきた。
ワクワクとドキドキが混ざり合い、息が浅くなる。
足先まで熱が降りて、下着の奥がじんわり疼いているのがわかる。
「早く……」
心の奥でそっと願う。
ただの“仕事”じゃなく、女としての自分を解き放ってくれる時間。
求め、求められ、溶け合うあのひとときを思い描くだけで、
もう、胸の奥がじんわり甘く震える。
その願いはまだ声にできないけれど、
朝の静寂の中で、はづきの身体はもう正直に反応していた。


