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いおりの日記

時間だけが空いていただけ❤️

01月12日 17:05
11日 17:30 K駅 2度目ましてさま❤️

彼とは二年半ぶり。
そして、今回で二度目。

正直、細かいことは少し曖昧だったはずなのに。
待ち合わせ場所で彼を見つけた瞬間、
話し方、相槌の癖、笑う前の一拍まで、
全部が一気に戻ってきた。

「……あ、わかった」
思わず口にすると、彼が少し驚いた顔で笑う。

ホテルへ向かう途中、
「二年半、経つんだね」
そう言うと、
『ほんとだよね。早いなぁ』と、
少し感慨深そうな声。

「あのときさ、コロナにかかった話してたよね」
『してた! 仕事忙しくてどうのってやつ』
「そうそう、それ!」

二人して声が大きくなって、
「ああ、これだ」と思う。
距離が戻る音が、はっきり聞こえた。

部屋に入っても、会話は止まらない。
彼は相変わらず、肩の力が抜けた話し方で、
伊織の緊張をほどくのが上手だった。

『さっむかったっすね〜』
「ほんと。冷えたね」
『シャワー、浴びます?』

そう言いながら、迷いなく準備を始める彼。
『あ、もう全部脱いじゃった』
その言い方が可笑しくて、
「変わってないね」
そう言うと、照れたように笑う。

シャワーの中でも、
彼は手を止めずに話し続ける。

『最近どうしてたんですか』
「うーん、相変わらずかな。
 でも今日は楽しみにしてたよ」
『それ、嬉しいっす』

言葉が途切れないまま、ベッドへ。

急に静かになって、
彼が俯く。

「……緊張してる?」
そう聞くと、
小さく頷いて、照れ笑い。

「はい」
そう言って、彼の顔を上げてキスをする。
すると彼は、少し安心したように息を吐いた。

布団の中、
彼は不器用なくらい一生懸命で、
伊織の反応を確かめるように、
何度もこちらを見る。

「そんな顔で見られるとさ」
そう囁くと、
彼はますます赤くなって、言葉を失う。

「興奮しちゃった?」
耳元で聞くと、
言葉の代わりに、こくりと頷く。

「……伊織もだよ」
そう伝えると、
彼は驚いた顔でこちらを見て、
でもすぐに、嬉しそうに目を細めた。

終わったあと、
『ちょっと休んだら、また元気になっちゃって』
そう言って、困ったように笑う彼が可愛くて。

「ほんとだね」
そう返すと、
『もう一回、いいですか』
遠慮がちなその言い方が、妙に愛おしい。

最後はタイマーの音で現実に戻って、
二人して笑いながらシャワーへ。

支度をしながらも、
駅までの道でも、
彼はずっと話してくれた。

『じゃ、俺こっちなんで。また』
軽く手を振る彼に、
「またねー」
古くから知ってる友達を見送るみたいに。

またいつでも、待ってるからね💕

不意打ちの笑顔と、静かな熱❤️

01月12日 12:05
11日 14:30 I駅 初めましてさま❤️

何度かノックして、
部屋のドアが開いた瞬間、
少し驚いた顔の彼が立っていた。

『ノック、全然聞こえなくて……』

そう言って、シャワーから慌てて出てきたらしい。
タオルをかろうじて巻いた姿に、
思わず笑ってしまうと、
その一瞬で、部屋の空気がふっと和らいだ。

ベッドに腰掛けて、少しお話。
『ヘブンを見てて、
 笑顔がとっても素敵だなぁと思って……』
そう言われて、素直にお礼を伝える。

「どちらのご出身なんですか?」と聞くと、
『少し訛りがあるでしょ?』と、
突然の出身地当てクイズ。
全然当たらなくて、
「もう降参〜」と頭を下げると、
彼は照れたように笑った。

北陸から来た、と聞いて、
朴訥だけど優しい雰囲気に、
なんだか納得してしまう。
11月に少し立ち寄った旅の話から会話が広がって、
気づけば、思った以上に話し込んでいた。

シャワーへ行こうと立ち上がった瞬間、
彼のほうから、そっとキス。
意外なほど大胆で、胸の奥がきゅっと高鳴る。

『唇、プルンプルンですね!』
そう無邪気に言われて、
伊織まで嬉しくなってしまった。

シャワーを済ませ、湯船へ。
お湯に浸かると、彼が伊織の腕を引き寄せて、
そのまま膝の上へ。
長く、深いキス。

『唇、気持ちいい』

ベッドに戻ると、今度は彼のほうから。
何度も、何度も、身体が揺れて、
息が上がるたびに、彼は確かめるように
触れてくる。

「2回、いける?」
そう聞くと、黙って小さく頷く彼。

少しの休憩のあとも、
彼はまた伊織を抱き寄せて、唇を重ねる。
乳首に触れられて、
こちらも、自然と手が伸びてしまう。

『もう、硬くなっちゃった』

今度は伊織から。
触れるたびに、彼は何度も
恍惚とした表情を見せてくれて、
その様子が、なんだか愛おしかった。

静かに、そして確かに、
二度目の余韻が訪れる。

残りの時間は、彼の地元の話。
雪の多い冬の越し方や、今の暮らしのこと。
転勤で東京に来ていて、
春には戻る予定だけれど、
まだはっきりしないらしい。
その話ぶりは丁寧で優しさに満ちていた。

「また逢いに来てね」
そう伝えると、
『はい』
ニコッとして返してくれた。

『お腹空いたなぁ、
 ラーメン食べて帰ろうかな』と笑う彼。
最後にふっと力を抜かせてくれる。
近くのお店をいくつか教えてあげた。

また、ここで。
静かに待っています。

美味しいラーメン屋さんは見つかったかな?
またお話聞かせてね💕

星が落ちた夜から、日常へつながる朝❤️

01月12日 10:05
11日 10:00朝活 S駅 21度目ましてさま????

あの夜、
星を見上げて肩を寄せ合った安心感は、
どうやら一晩では消えなかったみたい。

朝、携帯が震えて、
『もうご飯食べた〜?』
いつもの、少し力の抜けた彼の文面。

「まだだよ〜」と返したら、
『じゃあさ、モーニング行こうぜ〜』
軽くて、でも迷いのない誘い方が、彼らしい。

いつもの待ち合わせ場所に迎えに来てくれて、
エンジン音と同時に、自然と会話が動き出す。

「どこ行くの?」と聞くと、
連れて行かれたのはデニーズ。

実は、デニーズのモーニングは初めてで、
それを伝えると、
『俺もこの前、初めて来てさ。感動しちゃって』
って、ちょっと照れたように笑う。

メニューを開くと、想像以上の選択肢。
あれこれ目移りして、
「どれにする?」「それも美味しそうだね」って、
まるで小さなイベントみたいに盛り上がる。

普段は、
少し背伸びした時間や、特別な空間に
連れて行ってもらうことが多いけれど、
こういう場所でもちゃんと心が躍る自分に、
なんだか少し可笑しくて、少し可愛かった。

気取らずに「美味しいね」って言い合える朝は、
それだけで十分なごちそうになった。

食事をしながら、
引っ越したばかりの話。
独り身になって、
荷解きや片付けに追われていたこと。
なかなか逢えなかった理由も、
お正月をどう過ごしたかも、
ぽつりぽつりと、全部話してくれる。

その流れで、彼の新居へ。

扉を開けると、
彼らしい、ハイセンスで整った空間。
余計なものがなくて、
でもどこか伸びやかで。

独りになって、
何かが削ぎ落とされたというより、
解き放たれた、という表現のほうがしっくりくる。

その空気のまま、
彼は彼らしい距離感で、
触れ方も、間の取り方も、
無理がなくて、嘘がない。

静かで、でも確かで、
「この人だな」って思わせる時間。

すべてが終わったあとも、
変に余韻を引きずらず、
穏やかなまま並んで座って、少し話す。

駅まで送ってもらって、
車を降りるとき、
『またね』と短く言われる。

でもその言葉が、
「さよなら」じゃなくて、
「またすぐ」の続きだって、
ちゃんと分かる。

星が落ちた夜から、
ファミレスの朝へ。
特別と日常の間を、
こんなふうに行き来できる安心感が、
今日も、胸の奥に静かに残っていた💕

整い始めは、いつも合図なし❤️

01月11日 17:05
10日 18:00 180分++ 16度目ましてさま❤️

「そろそろ新年会、しましょうねー😉🍻」

そう送ったのは、ほんの軽い気持ちだったのに。
次の日にはもう、

『明けましておめでとうございます㊗
 ちなみに本日
 新年会大丈夫ですか?』

……早い。
その早さが、とても嬉しい。

こうして自然に予定が決まるのは、
もう4回目くらい。
連絡のタイミングまで似てきて、
テレパシーでも繋がってるのかと、
ひとりでにやけてしまう。

いつもの待ち合わせ場所。
彼を見つけて手を振ると、
相変わらず淡々とした軽い会釈。

『どもども。
 あけましておめでとうございます。』

ほぼ同時。
被った挨拶に、ふたりで笑う。

手を繋いで歩き出すと、
もう彼の中では今日の流れが決まっていて。

『じゃあ、整いに行きますか〜』

その一言で、胸の奥が跳ねた。
サウナだ。

前回が相当よかったらしい。
伊織が正月に泊まったホテルの
サウナの話をすると、
そこから自然にお正月の話へ。

クルーズ船で初日の出を見た話をすると、
『あ、ね!そうらしいですね』と彼。

……日記、読んでくれてる。
その事実だけで、心が少し温まる。

途中で、
スパークリング、ビール、ハイボール、
それから軽めのおつまみを買い込んで。

『たぶんまだ空いてると思うんすよね』

ホテルの空きまで、さりげなく確認済み。
到着すると、残っていたのは一部屋だけ。

危なかったぁ、なんて言いながら、
今年の二人、ついてるねと目が合う。

部屋は想像以上に広くて、煌びやかで。
普段はどっしり落ち着いた彼が、
ベッドに寝転んだり、窓の外を眺めたり。

その無防備さが、なんだか嬉しい。

サウナのスイッチを入れて、まずは乾杯。
泡の音と一緒に、新年会スタート。

YouTubeで、ふたりが好きなお笑い番組。
笑って、飲んで、距離が縮まっていくのは、
いつもの流れ。

触れ合いは激しくても、どこか呼吸が合っていて。
終わったあと、並んで天井を眺める時間が、
妙に落ち着く。

『さ、行きますか』

サウナへ。

しっかり温めて、
ジャグジーを水風呂代わりにキンキンにして、
部屋に戻って、またYouTube。

整う、整う。そして整う。

前夜は会社の飲み会で、
ひどい二日酔いだと言っていた彼も、
セットを重ねるごとに顔がすっきりしていく。

途中で延長を二回。
気づけば三セット。

『身体、軽くなった。
 やっぱサウナいいっすよね〜』

その言葉が、今日の答えみたいだった。

駅でお別れ。
手を振りながら、
"今年の整いも一緒に重ねていけたらいいな"
と思う。

カラオケ付きの部屋だったけど、
今回は歌わなかった。

今の二人には、
サウナと、この間合いでちょうどいい。

今年も、じっくり整っていきましょうね💓

お姉さまに甘える、やさしい午後❤️

01月11日 12:05
10日 12:00 G駅 初めましてさま❤️

ホテルに伺うと、ドアの向こうから現れたのは、
なんとも愛らしい彼だった。

『ちょっと緊張しちゃってて……』

そう言いながらも、声の調子や言葉選びの端々に、
こちらを楽しませようとしてくれているのが
伝わってくる。
気負っているはずなのに、不思議と場の空気を
和ませてくれる人。

やわらかな輪郭と、どこか安心感のある佇まい。
はにかんだ笑顔が自然で、年相応の落ち着きの中に、
少年みたいな素直さが残っている。

部屋に入って少し落ち着くと、ぽつり。

『……お姉さまが、好きなんです』

照れを隠すように笑いながらも、視線はまっすぐ。
その言い方が妙に正直で、思わずこちらが
構えてしまう。

ソファに並んで座ると、距離はごく自然に縮まる。
肩が触れるたび、彼は少しだけ息を整えて、
また何かひとこと添えてくる。

「今、近すぎた?」
『……いや、ちょうどいいです。たぶん』

“たぶん”という逃げ道を残した言い方が、
もう可笑しい。

甘えるように身を預けてきて、
胸元に顔をうずめる仕草はとても無防備で、
気づけばこちらが受け止める側に回っている。

『はいはい……よしよし♡』

そう声をかけて頭を撫でると、安心したように
肩の力が抜けて、喉の奥で小さく笑う。

少しからかえば、すぐ照れる。
照れたと思ったら、また余計な一言を足す。

「こういうの、子どもっぽいですか?」
「でも……やめないでください」

その間の取り方がずるくて、
狙っているわけじゃないのに、クスッとさせられる。

伊織が受け止めるほど、彼はどんどん素直になる。
声は柔らかくなり、動きもゆったりとほどけていく。

『お姉さんに甘えると、頭が空っぽになるんです』

そんなことを真顔で言うから、
また自然と、よしよししてしまう。

終始、空気は穏やかで、どこかコミカル。
笑わせようとするのではなく、
気づいたら笑っている、
そんな可笑しさが散りばめられている。

甘えて、照れて、また照れて。
そのたび伊織が受け止めて、包む。

『……あ、今の、自分で言ってて恥ずかしい。』

そう言って顔を覆う姿に、
最後は二人で笑ってしまった。

静かに、でも確実に、こちらの心をゆるめてくれる人。
今日も伊織は、
そんな彼のお姉さま役を、少し楽しみながら
引き受けていた。

またふらっと、甘えたくなったら。
伊織はいつでも、
よしよしの準備をして待ってるからね💕

朝にほどけた理由❤️

01月11日 10:05
10日 8:20朝活 G駅 初めましてさま❤️

ホテルの扉が開くと、

『おはようございます』

と、爽やかな声。
背の高い紳士さまが、朝の光を背にして立っていた。

お部屋へ招かれ、ベッドに並んで腰を下ろす。
お仕事で北陸から来ていて、今日帰る前に
伊織に逢いに来てくれたらしい。

少し話していると、ふと、彼が笑って言う。

『日記を見てて、
 何十何度目ましてさまとか書いてあるでしょう。
 そんなにリピートしたくなる人って、
 どんな人なんだろうって思って』

その視線が、探るようで、でも柔らかい。

伊織が11月に巡った神社参拝の話をすると、
『あ、そこ知ってます』
『空気、いいですよね』と、会話が自然に
ほどけていく。
旅の話、土地の話。
朝なのに、不思議と時間がゆっくり流れる。

ひと息ついた、その瞬間。
唇が、そっと重なった。

長く、確かめるようなキス。
触れる手が、少しずつ距離を詰めてくる。

『唇、ご厚くて柔らかくて、気持ちいい』

その言葉を、何度も。
キスが続くほど、身体の奥がじんわりと、
熱を帯びていくのがわかる。

彼の手が、伊織の反応を確かめるみたいに動くたび、
意識より先に、身体が正直に応えてしまう。
静かな朝の部屋で、呼吸だけが少しずつ深くなって、
気づけば、すっかり濡らされ、煽られていた。

そのままベッドに身を委ねて――
彼の視線と手つきに、何度も気持ちを持ち上げられ、
伊織自身も、抑えきれない高まりを感じてしまう。

一度、彼が果てて。
少し休憩。

仕事の話、家族の話。
さっきまでの熱が嘘みたいに、
穏やかな表情で話す彼。
そのギャップが、また不意に心をくすぐる。

そして、二回戦。
今度は、最初よりも距離が近くて、
最初よりも、深く。

最後まで終えて、タイマーの音。
ゆっくりお支度をして、伊織が先にお暇する時間。

帰り際、彼が少し照れたように言った。

『皆さんがリピートしたくなる理由、
 わかりました』

さよならのキスをして、部屋を後にする。

また東京にお越しの際は――
その“理由の続き”、伊織に逢いに来てくださいね💕

待てなかった夜は、祝杯から始まった❤️

01月11日 08:05
9日 20:00 G駅 4度目ましてさま❤️

『2週間に一度じゃ、長すぎる』

そう言って、今日の予約を入れてくれたね。
次の約束が、ずいぶん前から決まっていたことも
知ってるのに。

それでも
『少しでも早く会いたいから、9日に行く』
そう言って、迷いなく前に引き寄せてくれた。

その流れで、次の、その先の約束まで。
遠くへ先延ばしにするでもなく、
とりあえず押さえる感じでもなく、
ちゃんと“逢える距離”に置いてくれる、その選び方。

あなたはいつも、
「今」を大事にする人なんだなって、
その時点でもう、伝わってた。

前日にくれたメッセージ。
大きな商談がまとまって、ホッとしたこと。
年越しで苦戦していたこと。
そして最後に添えられていた、
『伊織の存在があっての大成功です、ありがとう☺️』

あの一文を読んだ瞬間、
どうしても、直接「おめでとう」を言いたくなった。

今日が叶った夜には、
ちゃんと理由があった。

待ち合わせで逢ったあなたは、
少し肩の力が抜けていて、
でも目が合うと、いつもの優しい笑顔。

「おつかれさま」って言ったら、
『伊織に逢えると思ったら、疲れも吹き飛んだ』
なんて、さらっと言うの。

部屋に入ると、
テーブルの上には、いくつかのおつまみが並べられて

味も、見た目も、
どれも伊織の好きな系統ばかり。

説明はないけれど、
きっと、選ぶときに伊織の顔を思い浮かべて
くれてたんだろうなって、
それだけで、ちゃんと伝わったよ。

それを『どう?』なんて言わずに、
当たり前みたいに置くところが、あなたらしい。

グラスを手に取る前に、
私はそっと、クーラーバッグを開けた。

中から出したのは、
小さめのシャンパン。

『え、どうしたの?』
少し驚いた顔で聞くあなたに、
私は正直に言う。

「“伊織の存在があっての大成功です”って、
 あんなメッセージもらったから。
 どうしても、乾杯したくて」

お酒があまり強くないことも、
派手なのが得意じゃないのも、知ってる。

だからこれは、
酔うためじゃなくて、
気持ちを贈るための量。

「おめでとう。本当に」

そう言って注いだ泡は、
主張しすぎず、静かに立ち上がった。

グラスを合わせると、
『ありがとう……なんか、沁みるね』
そう言って笑う、その声も表情も、少しだけ柔らかい

年末年始の話。
商談の話。
うまくいった裏側の、不安と安堵。

話を聞きながら思った。
あなたは、ちゃんと自分で踏ん張って、
でも、誰かに弱さを預けることもできる人。

視線が合って、
言葉が途切れて、
自然に距離が縮まる。

唇が触れた瞬間、
祝杯の余韻も、会話の続きをも、
いっせいに溶かしてしまうみたいに。

『……伊織』
そう呼ばれて、
「うん……」って返したら、
そのまま、しっかり抱き寄せられた。

12月より、少しだけ近い。
前より、確実に深い。

名前を呼ぶたびに、
『ここに来てよかった』って気持ちが、
腕の力に、ちゃんと滲んでる。

欲しい、じゃなくて、
離したくない。

その熱が、
何度も重なるキスに残っていく。

終わったあとも、
すぐには腕をほどかなくて、
静かに、もう一度だけ名前を呼ぶところも。

並んで横になりながら、
自然に、次の約束の話になる。

『2週間、空けなくていいよね』
そんなふうに笑うあなたに、
私は、何も言わずに頷いた。

約束は、間隔じゃなくて、
気持ちで決まっていくんだね。

◯◯くん、
待てなくなるくらい想ってくれる距離に、
私はちゃんと、いるよ。

次に逢う日も、
その次も、
もう“遠く”には置かれていない。

それが少し誇らしくて、
とても、愛おしい夜でした💕

甘えたい、のその先❤️

01月10日 12:05
9日 18:30 G駅 初めましてさま❤️

12月後半。
マイガール登録のお礼メッセージを送ると、
すぐに丁寧な返事が届いた。

『笑顔がとっても素敵で一目惚れしました。
ぜひ一緒の時間を過ごしたいです。』

まっすぐで、礼儀正しい。
でもその奥に、ちゃんと“期待”が滲んでいて、
画面越しでも、どんな時間を求めているのかが
伝わってくる。

そして二日前。

『1/9 18:30〜予約しました。
短い時間ですがよろしくお願いします!
まったりと甘えさせて欲しいです!』

目的がはっきりしていて、
それをきちんと言葉にしてくれるところが
好印象だった。

当日。
彼は先にホテルの部屋に入って待っていた。

ドアを開けて挨拶をすると、
一瞬きょとんとして、次の瞬間――

『わぁ……写真通りの笑顔だぁー』

そう言って、
こちらが照れるくらいのキラキラした笑顔を
返してくれる。

少し緊張した面持ちなのに、
もう嬉しさが隠しきれていない。

『よろしくお願いします』

その一言が、
“今日は甘えに来ました”という合図みたいで。

コートを脱ぎ、
距離を詰めると、
自然と身体の向きがこちらへ寄ってくる。

まずは湯船へ。
肩まで浸かって、ゆっくり息を整える。

その静けさの中で、
ぽつりと落ちた言葉。

『…年上の方に甘えたくて』

なるほど、と思いながら、
その気配を受け止めていたのだけれど。

――それが、後々、真逆になるとは。

湯上がり。
最初は控えめだった手つきが、
少しずつ、はっきりとした熱を帯びてくる。

さっきまでの『甘えたい』はどこへやら。
興奮が伝染するみたいに、
彼の方から距離を詰めてくる。

その変化が可笑しくて、
つい、からかうように見つめると、
余計にスイッチが入ったみたいだった。

短い時間だからこそ、
流れはシンプルに。

触れて、確かめて、
甘やかして、
そして――きちんと落とす。

最後は、
彼自身が一番驚いた顔で、
完全に力が抜けてしまって。

誠実さも、照れも、
途中で見せた攻め気も、
全部ひっくるめて。

『……ノックアウトです』

そう笑う彼を見て、
静かに満ちていく、この夜の余韻。

彼が求めていたのは、
恋じゃなくて、
安心して甘えられる――と思いきや、
ちゃんと本能も解放できる時間。

そんな“大人のまったり”が、
ゆっくりと、部屋に残っていた夕暮れだった💕